繰り返す頭痛、悩ましいですよね。
頭痛は生活習慣が原因で引き起こされる場合が非常に多いです。
姿勢の悪さ、筋肉の緊張、ストレス、眼精疲労etc…
こうした原因の頭痛改善に効果的なのが、ピラティスです。
なぜピラティスが頭痛の改善に良いのか?
その理由や気を付けたい点について解説していきましょう。
今回は、ピラティスが頭痛改善につながる理由について、マシンピラティス&パーソナルジム ASFiT(アスフィット)がご紹介します!
慢性的な頭痛にお悩みの方、生活習慣の問題に心当たりがある方は参考にしてください!
緊張型頭痛に多い人の特徴
頭痛にも種類がありますが、特にピラティスが効果的なのは緊張型頭痛です。
緊張型頭痛の特徴 | 頭蓋を包む筋肉が緊張して収縮し、頭がベルトで締め付けられるような鈍い痛みが起こる。 我慢できない程ではないが、だらだら続きやすい。 繰り返す頭痛の中でも最も多いタイプ。 |
緊張型頭痛の多くは、ストレス(身体的・精神的)が原因になると考えられています。
緊張型頭痛の原因
- デスクワークなど長時間同じ姿勢や動作を続けることによる肩・首・目の筋肉の緊張
- 合わない枕の使用
- 不規則な睡眠
- 仕事・家庭、人間関係、環境の変化などの精神的ストレスによる身体の緊張
- 運動不足による血行不良や筋肉の柔軟性の低下
- 気温や気圧の変化
この頭痛は、特にデスクワークをしている人に多く見られます。
こういう方々は、前傾姿勢や運動不足による筋力低下が起こりやすいため、姿勢も崩れがちです。
猫背やストレートネックなどの姿勢の崩れは、首・肩・背中の筋肉に負担が偏り、筋肉の緊張を強めるため、緊張型頭痛を引き起こしやすいのです。
ピラティスが緊張型頭痛の緩和に効果的な理由
ピラティスは、姿勢の悪さや筋肉の緊張の改善、ストレス緩和など、緊張型頭痛の原因に多角的なアプローチが可能なエクササイズです。1つ1つの詳しい効果を見ていきましょう。
姿勢改善で身体への負担を軽減
姿勢が悪いと首・肩・背中など一部の筋肉に負担が偏るため、姿勢を改善して負担を軽減することが非常に大切です。
ピラティスは姿勢改善に必要な
- 筋肉の柔軟性アップによる可動域の向上
- 正しい姿勢を支えるためのインナーマッスルの強化
の要素を同時にカバーしたエクササイズ。
身体本来の正しい姿勢へと導き、首や肩への負担を軽減することで、頭痛の改善につながります。
硬くなった筋肉をほぐして強化する
ピラティスは、ストレッチとトレーニングの要素を併せ持つエクササイズです。
ガチガチに硬くなった筋肉を柔らかくし、弱くなっている筋肉を強化できるため、頭を支える筋力も身について負担軽減。頭痛の予防や緩和に効果的です。
首や肩など、特定の筋肉に集中したアプローチも可能ですよ。
血行促進で筋肉の緊張を緩和
血行が悪いと疲労物質がたまり、炎症を起こして痛み物質を産生し、頭痛を引き起こすと言われています。
ピラティスは全身を鍛え、自律神経のバランスまで整えてくれるエクササイズ。
血行促進により、疲労物質を流して筋肉の緊張を緩和する効果が期待できるでしょう。
ストレスの軽減
ピラティスは、胸式呼吸を基本とした呼吸法を用いて流れるようにゆっくり動くのが特徴的。
呼吸と動きを連動させながら、身体の隅々まで意識を集中させて動くため、マインドフルネスの状態になります。
マインドフルネスにはストレス軽減やメンタルの安定に効果があるとされ、自律神経のバランスを整えます。頭痛の大きな原因の1つであるストレスを軽減し、身体も心も緩めることで、頭痛の改善に役立つでしょう。
片頭痛の緩和に役立つ可能性もある
ピラティスが緊張型頭痛の改善に効果的だと説明してきましたが、片頭痛の緩和にも役立つことがあります。
片頭痛の特徴
片頭痛の特徴 | ズキズキと脈打つような激しい痛みが特徴で、吐き気や嘔吐を伴うこともある。 痛み出すと寝込んでしまい、動くと悪化する。匂いや光過敏、音過敏などを伴うことも。 女性ホルモンのエストロゲンが原因でも痛みが起こるとされ、若い女性の発症が多い傾向にある。 発作の前に前兆が伴うことがある。 |
緊張型頭痛とは異なり、ストレスから解放されて緊張が緩んだ時(急激に血行が良くなった時)に痛みが起こります。
片頭痛の原因
- 精神的なストレス
- 月経周期
- 肩・首こりなどの筋肉の緊張
- 食事や飲み物(アルコールやカフェイン、特定の食品など)
- 気圧や気温の変化
- 光・音・においの過度な刺激
- 不規則な睡眠
- 空腹・脱水
- 薬物の乱用(頭痛薬の飲み過ぎ)
ピラティスの何が片頭痛の緩和に役立つのか?
ピラティスは片頭痛に対して、直接的にアプローチできるわけではありません。
しかし、乱れた自律神経やホルモンバランスの調整、血行促進やストレス軽減などの効果により、症状の緩和に役立つ可能性があります。
片頭痛はストレスや緊張により、収縮した血管が拡がることで起こるとされています。
普段からリラックスしたり、ストレスをためないようにして血行を良くしておくことが予防につながります。
その手段の1つとして、ピラティスが役に立つでしょう。
ピラティス後に頭痛が起きることもある
頭痛の改善のために始めたピラティスをした後で、頭痛が起きてしまうことがあります。
その原因と予防・対処法を紹介しましょう。
ピラティス後の頭痛の原因として考えられること
ピラティスをした後に頭痛が起こることがありますが、詳しい原因は明らかになっていません。考えられている理由としては、主に以下のようなものがあります。
- 首・肩・腕の筋肉に過剰な負荷がかかったことによる頭痛
- 初心者で呼吸が浅くなってしまうことによる酸欠状態
- 脱水症状によるもの
- 血流が良くなり老廃物が排出される過程で起こる好転反応
いずれも、一時的なものであることがほとんどです。
ピラティス後の頭痛を予防するためには?
ピラティス後の頭痛予防のためには、以下の点に気を付けましょう。
- インストラクターの指導を受け、正しいフォームや呼吸法で行う
- 水分補給を忘れない
- 痛みを感じたらすぐに中止してインストラクターに伝える
ピラティスは動きの質が重要です。
正しいやり方でのエクササイズは、効果を高める上でも必須。まずはプロの指導を受けるのがおすすめですよ。
まれに重篤な病気が潜んでいる可能性があります。
- 今までに経験がない激しい痛みが突然起こった
- 痛みが酷くなっていく一方
- 手足のしびれや動かしづらさがある
- 呂律が回らない
- 頭痛以外の症状(発熱・嘔吐)がある
このような場合は早急に医師の診察を受けましょう。
まとめ
ピラティスは頭痛の改善、特に緊張型頭痛の改善に効果的です。
ピラティスには、
- 姿勢改善による身体への負担軽減
- 筋肉の柔軟性アップ&強化
- 血行促進による緊張の緩和
- ストレスの軽減
の効果が期待でき、頭痛の原因への多角的なアプローチが可能です。
こうした効果は、片頭痛の緩和にも役立つ可能性があるでしょう。
ピラティスは体だけでなく、心の安定にもつながるエクササイズ。
繰り返す頭痛にお悩みの方は、ピラティスで健やかな毎日を手に入れてみませんか?