「ピラティスをした後に眠くなるのはなぜ?」
「眠くなる人と目が覚める人の違いって何?」
ピラティス後に感じる眠気は悪いことではありません。
しかし、ダイエット中で食事制限をしている方の場合は注意が必要です。
ピラティスをすると眠くなる主な理由を4つ、そして、眠くなる人と目が覚める人の違いについて紹介していきましょう。
今回は、ピラティスをすると眠くなる理由について、【医療提携】ピラティス&パーソナルジム ASFiT(アスフィット)がご紹介します!
ピラティスを始めたばかりの方、眠気に不安を感じている方はぜひご覧ください。
ピラティスをすると眠くなるのはどうして?
ピラティスをした後に眠くなる原因として考えられる、4つの理由を解説していきましょう。
自律神経が切り替わるから
自律神経には、
- 活動的な状態にする「交感神経」
- リラックス状態にする「副交感神経」
があります。ピラティスでは胸式呼吸を用いることにより、交感神経を刺激します。
交感神経が優位になった後、副交感神経が亢進することで体はリラックス状態に切り替わり、眠気が引き起こされると言われています。
現代人は、不規則な生活やストレス、運動不足などにより自律神経が乱れがちです。
ピラティスのような適度な運動習慣は、日常的に交感神経優位な方の緊張緩和に有効で、自律神経のバランスを整えるのに役立ちますよ。
温まった体温が下がっていくことで眠気が生じるから
ピラティスでは、深い呼吸を意識しながらゆっくりと体を動かすので、血行が良くなります。
血行が良くなると、体のすみずみまで酸素が行き渡って温まりますが、体温が下がっていくことで眠気が生じることがあります。
これは、夜眠りにつく時に深部体温を下げることで眠りにつく仕組みと同じです。
エネルギー消費で体が疲れるから
ピラティスは激しい運動ではありませんが、通常のトレーニングでは鍛えにくいインナーマッスルをメインにじっくり鍛える全身運動。
思っている以上にエネルギーを消費するため、体が休息を求めているのです。
疲れを翌日に残さないためにも、水分・栄養・睡眠をしっかりとって休息しましょう。
ピラティス後にプロテインを飲むのもおすすめですよ。
プロテインには、疲労感を軽減したり、筋肉をつくりやすくしてくれたりする効果があります。できれば、エクササイズ後の30分以内に摂取するといいでしょう。
空腹状態で運動したことによる血糖値の低下
ダイエット中で食事制限をしているという方に気を付けて欲しいのが血糖値の低下です。
空腹状態でピラティスを行うと低血糖を起こし、眠気やめまい、立ち眩みを起こす可能性があります。
また、エネルギーが足りないと筋肉を分解してエネルギーに変換するため、筋肉量が減ってしまいます。
ダイエット中でも必要なエネルギーは摂取し、栄養バランスを考えた食事を摂ることが大切です。
なお、満腹状態で行っても消化不良や腹痛の原因となるため、空腹でも満腹でもない状態でピラティスを行うようにしましょう。
ピラティス前後の1時間は食事を控え、ピラティスの1時間前に食事する場合は消化の良いもの(バナナ・りんご・おにぎり・うどんなど)を軽く食べるのがおすすめです。
目が覚める人と眠くなる人の違いとは?
ピラティスは胸式呼吸を用いて交感神経を刺激するエクササイズなので、「体をすっきり目覚めさせる効果がある」と聞いたことがあるのではないでしょうか?
実際には、目が覚めるという人もいれば、眠くなる人もいます。
これはどちらも自律神経のバランスが整う効果によると考えられるでしょう。
- 眠くなる人:日常的な交感神経による緊張が緩和されて眠くなる
- 目が覚める人:副交感神経によるお休みモードから活動モードに切り替わってすっきり目覚める
ピラティスは身体本来の機能を取り戻すことを目的としているため、自律神経の偏ったバランスが本来のかたちに戻っているのです。
まとめ
ピラティスで眠くなる理由をまとめましょう。
- 自律神経が切り替わることによる眠気
- 上昇した体温が下がっていくことで生じる眠気
- エネルギー消費による疲労からくる眠気
- 空腹状態でのエクササイズによる低血糖が原因の眠気
また、ピラティスをすると眠くなる人と目が覚める人の違いは、交感神経と副交感神経のどちらかに偏っている自律神経のバランスが整うことで生じる違いだと考えられます。
そのままピラティスを続けることで、身体はさらに整ってくるでしょう。